麻賀多神社氏子
並木町は新町の北西に位置する地域で、
江戸時代には侍屋敷や組長屋が存在していました。
江戸享保時代の佐倉の祭礼の様子を記した『古今佐倉真佐子』の著者である
渡辺善右衛門の屋敷も並木町にありました。
また、海隣寺門前から横町大木戸にかけては、松や杉の並木が続いていたと
伝えられています。
昭和8年、町衆が積み立てた資金をもとに、
町内の宮大工である川名部徳三郎氏が御神酒所を制作しました。
鬼板は「雲に並」、懸魚は「松に向かい鶴」の彫刻があります。
平成28年、火災により御神酒所の上部が焼失しましたが、
平成30年、町衆や祭礼関係者の協力により復元が実現しました。
修復作業は
御神酒所本体は織戸社寺工務所、
「鬼板(おにいた)」「懸魚(げぎょ)」は井波彫刻協同組合、
「欄間(らんま)」「障子(しょうじ)」「高欄台(こうらだい)」は
中嶋社寺彫刻所によって
手掛けられました。



