佐倉御神酒所保存会について

佐倉御神酒所保存会は、千葉県佐倉市の御神酒所(曳き廻し屋台)の計画的な修理、保存及び祭礼における行事や伝統文化の調査、研究を図るとともに、次世代への継承及び後継者育成に努めることを目的として、令和6年(2024年)8月8日に設立されました。

現在、参加町会は、表町、鏑木町、栄町、田町、並木町、袋町、本町、野狐台町の八町会です。

佐倉御神酒所保存会の活動履歴

・令和7年2月2日 佐倉御神酒所保存会ホームページを公開

・令和6年8月8日 佐倉御神酒所保存会を設立

御神酒所(おみきしょ)とは?

佐倉の秋祭り(麻賀多神社・愛宕神社・八幡神社・神明大神社の合同祭)で曳き廻される屋台「御神酒所(おみきしょ)」は、 当地の伝統的な祭礼を構築する文化の一つで、地域の神事や祭事と深く結びついています。 御神酒所の曳き廻しは、神社神輿の渡御とともに、神様を氏子地域に巡らせる役割を担っています。これにより、地域全体に神の加護が広がるとされています。


佐倉の御神酒所は、祭礼で渡御を行う神社神輿に御神酒を捧げる神聖な場所です。 特に神社神輿の担ぎ棒を御神酒所の囃子台にさして、御神酒所から神様へ御神酒を捧げる姿は 佐倉ならではで、まさしく神人和楽の光景です。 この事から佐倉では曳き廻し屋台の事を「御神酒所」と呼び、各氏子町内のシンボルとして町民により賑々しく街中に曳き出されます。

御神酒所のデザイン

 御神酒所には、鬼板(おにいた)、懸魚(げぎょ)、欄間(らんま)などに精巧な木彫りや装飾が施されており、町ごとに異なるデザインが特徴です。 御神酒所には御神札や御神酒が奉納され、太鼓や笛のお囃子が奏でられます。 「エッサノコラサノエッサッサッ」という力強い掛け声とともに引かれ、 時には「花車(はなぐるま)」と呼ばれる屋台上部の囃子台を回転させることもあり、 その迫力や華やかさが祭りを盛り上げます。

曳き廻しの目的

曳き廻しの主な目的は、地域全体に五穀豊穣、家内安全、無病息災を祈願することです。 また、曳き廻しの過程で地域住民や見物客が一体となり、地域の絆を深める役割も果たしています。

佐倉の秋祭りは、地域の伝統を今に伝える貴重な機会、時間であり、御神酒所はその象徴的な存在です。この祭りに参加することで、歴史と文化に触れ、地域の人々とその魅力を共有できます。

御神酒所一覧